鏡を見て、老けた印象がするなら、肌がたるみ始めているのかもしれません。年齢を重ねるにつれ、肌のたるみは起こりやすくなるのですが、加齢だけが原因ではなく、鉄分不足も原因の一つ。
鉄分不足というと、貧血やめまい、立ちくらみの原因というイメージを持つかもしれませんが、実は肌の弾力をキープするコラーゲンと深い関係があるのです。
今回の美肌コラムでは、鉄分不足とたるみの関係、鉄分の上手な摂り方についてお話ししていきます。
最近老けた気がする…それ「たるみ」が原因かも?
たるみはなぜ起こる?たるみのメカニズムを知ろう
肌のたるみは、主に皮膚の弾力成分と表情筋の衰えによって引き起こされます。皮膚は、肌の表面から表皮、真皮、皮下脂肪が重なってできているのですが、ハリをキープしているのは真皮です。

たるみ・しわの原因
真皮には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が存在しており、コラーゲンとエラスチンが網のようにつながり合い、肌の弾力を作り出しています。
コラーゲンとエラスチンは、年齢とともに新しいものが作られにくくなったり、糖化という現象で劣化しやすくなるのです。
糖化についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

また、皮膚にくっついて表情を作り出す表情筋も、年齢を重ねるにつれて筋力が低下します。顔の筋肉は、皮膚とその下にある皮下脂肪を支えているため、筋力が低下すると重力に逆らえなくなり、皮膚や皮下脂肪が少しずつ下がり、たるみが起こるのです。
たるみ予備軍は細かいシワ!
たるみが起こり始めているサインは細かいシワ。特に目の下や目尻、口角に細かいシワが現れたら要注意!
ちなみに私も目の下に細かいシワがあります・・・。そんなサインが出ていれば、即!行動に移しちゃいましょう。
たるみの原因は鉄分不足?春から夏は特に要注意!
鉄分不足がコラーゲン不足につながる
化粧品メーカーの「ドクターシーラボ」の研究調査では、顔のたるみは鉄分不足も原因になると考えられています。
鉄分とビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせない成分です。コラーゲンは、タンパク質がらせん状に集まってできているのですが、らせん状に合成するために、鉄分とビタミンCが使われるのです。
年齢とともに衰える体内のコラーゲンのかわりには、新しく作られるコラーゲンが必須。鉄分不足で新しいコラーゲンが作られにくくなると、肌のたるみがどんどん加速してしまいます。
女性が鉄分不足になりやすい理由
男性より女性の方が鉄分不足になりやすい主な原因は、月経。月経により、成人女性が1日に必要な鉄分量のほとんどを排出してしまうのです。生理前や生理中は立ちくらみ、めまいが起こるという方は鉄分不足の可能性があります。
春から夏は鉄分不足になりやすい!
暖かくなって薄着の季節になると、体型を気にしてダイエットを始める女性が多いですよね。正しい方法でダイエットを行えば安心ですが、栄養を考慮せずにカロリーばかりを気にする無理な食事制限には要注意。
鉄分は食事で摂取しなければいけないので、無理な食事制限を行うと鉄分不足になりやすいのです。
日々の生活習慣に隠れる鉄分不足のサイン
毎日の生活の中で感じることにも、鉄分不足のサインが隠れています。
- 朝食を摂らない
- 寝起きが悪い
- 疲労感が取れない
- 立ちくらみが多い
- 顔色が悪い朝が多い
- 爪の色が白っぽい など…
当てはまるところが、あなたにもありませんか?
たるみ予防に鉄分を摂ろう!鉄分の上手な摂り方
吸収率が高い“ヘム鉄”を積極的に摂って
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
- ヘム鉄:動物性食品に多く含まれる
- 非ヘム鉄:植物性食品に多く含まれる
ヘム鉄は動物性食品、つまり肉や魚類に多く含まれる鉄分です。代表的なのはレバー。鉄分豊富なレバーですが、毎日食べるのはNG!
レバーにはビタミンAも豊富に含まれており、毎日食べるとビタミンAを過剰摂取してしまい、逆に体に悪いのです。
もちろん、毎日ではなく週に1、2回程度ならオーケーですよ。レバー以外でヘム鉄を摂るなら、赤身の肉や魚がおすすめ。
鉄分接種におすすめの赤身肉や魚には以下のようなものがあります。
- 牛もも肉
- ラムもも肉
- カツオ
- イワシ
- まぐろ
- サンマ
- サバ
ちなみにレバーは、醤油と砂糖、酒で甘辛く煮込むと日持ちがしますし、濃厚な味わいでご飯のおかずにぴったりになりますよ!
吸収率が低い非ヘム鉄はビタミンCと一緒に摂ろう
植物性食品に豊富に含まれる非ヘム鉄は、ヘム鉄に比べると吸収率が低め。ですが、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がアップします。
コラーゲン生成にも鉄分とビタミンCの組み合わせが欠かせないので、肌のたるみ予防にぴったり。
非ヘム鉄が豊富な食品には以下のようなものがあります。
- ひじき
- 小松菜
- 納豆
- 水菜
- ほうれん草
- 大根の葉っぱ
- 春菊 など
これらの食品を使ったおかずを作ったら、食後のデザートにビタミンC豊富なフルーツを摂取するのがおすすめ。フルーツがなければ、ビタミンCのサプリメントでもオーケーです。
ちなみに、ビタミンCが豊富な食品には以下のようなものがあります。
- キウイ
- いちご
- オレンジ
- レモン
- ブルーベリー
- アセロラ など
上手に組み合わせて普段の食事に摂り入れましょう!
サプリメントは食後、または夜に摂る
食品だけでは補えないぶんは、サプリメントを合わせて摂ると効果的です。サプリメントは、栄養の吸収率が高い食後や夜に摂りましょう。
私はDHCの鉄分のサプリメントを摂っていますが、以前と比べると立ちくらみやめまいが減った気がします♪
たるみを目立たなくさせるメイク術はファンデ使いにあり!
ファンデはリキッドタイプがおすすめ
たるみ予備軍のシワや、たるみが原因で目立つ毛穴隠しにはリキッドファンデが使えます。パウダータイプのファンデーションは、時間が経ってからシワ部分にひび割れが起こりやすいので、リキッドでなめらかにカバーしましょう。
特にシワが深い部分には、コンシーラーも重ねてしっかりカバー!コンシーラーもリキッドタイプを選んでください。
リキッドファンデは筆で伸ばして塗る
たるみシワや毛穴が目立つ部分は、リキッドファンデを筆で塗ると効果的です。筆は平筆タイプと毛が細かいタイプを使います。
シワ部分にはファンデをのせて筆で優しく伸ばし、毛穴が目立つ部分は毛が細かいブラシを。毛が細かいブラシを使うと、毛穴がファンデーションで埋め込まれるので、パフや手で塗るより毛穴をしっかりカバーできます。
ポイントはファンデは薄く、ブラシでしっかり伸ばすこと!少量でも伸びやすいリキッドファンデを使いましょう。
目の下のシワはゴールド系アイシャドウでカバー
私も目の下にシワがあるのですが、下まぶたにゴールド系のアイシャドウをのせると、シワが目立ちにくくなりますよ。パールが細かくギラつかないアイシャドウを、細いチップで下まぶたのキワにのせます。
パールの効果で白目がクリアに見える効果もあるので、ぜひ試してみてください!
まとめ
鉄分不足がたるみの原因になるとは驚きました。めまいや立ちくらみが多い方は、特に要注意ですね。
たるみケアには美顔器の使用も有効ですが、まずは体の中からしっかりケアを。鉄分豊富な食材を毎日摂るように心がけ、メイクもたるみをカバーするポイントを実践してみてください!