新年度が始まって、仕事に家事に大忙し…疲れは全て体の中に溜まり、そのままにすると肌にも影響が及ぶかも?
春はデトックスの季節とも言われており、体が積極的に老廃物や毒素を排出する時期なんです。
でも、排出活動を行う肝臓が疲れていると、デトックス作用がうまく行われず、排出されない老廃物や毒素が肌にまで回ってきます。
そこで春に健康的な肌をキープするために、インナーケアでデトックスを促しましょう!今回の美容コラムでは、溜め込まない巡りのいい体にするための春の食事について解説していきます。
春は「排出」の季節で肝臓が大忙し
肝臓は体のお掃除係、疲れると様々な不調の原因に
冬は寒い時期を乗り越えるために栄養を蓄えますが、春は冬に溜まった不要なものをデトックスする季節です。
体の中で排出活動を行うのは肝臓。肝臓は、食べ物や飲み物の解毒や不要な老廃物を排出する働きがあります。体のお掃除係といった感じですね。
春はデトックスの時期ということは、肝臓がフル活動で体内をお掃除するので、肝臓がお疲れモードになりやすいのです。
肝臓がお疲れモードになると、デトックスが追いつかなくなり、老廃物や毒素が全身に行き渡り、肌に届くと肌荒れを引き起こします。
春は飲みすぎ、高脂質の食べ物や添加物たっぷり食品は避けて
脂質たっぷりの食事や、添加物が多いインスタント食品はできるだけ控えましょう。どちらも肝臓に負担をかけ、肝機能の低下の原因になります。
アルコールの過剰摂取も、肝機能低下につながるので要注意。春は出会いの季節なので、外食やお酒を飲む機会が増えますが、選ぶメニューはヘルシーなものを、お酒の量はほどほどに。
春の肌荒れを防ぐために「肝臓サポート食材」を摂ろう
新陳代謝が活発になって、体をよく動かして汗をかくのが春の理想的な過ごし方。でも、忙しい毎日に新たに運動習慣を加えるのはなかなか難しいですよね。
そこで、注目したいのが食事。肝機能を高める食材を取り入れれば、肝機能の低下を防ぎ、デトックスが促進されます。
苦味食材で解毒作用を促進
苦味のある食材は、解毒作用が強いので積極的に摂りましょう。春の旬の食材の多くは、苦味がある食材がたくさん。
苦み成分が含まれる春食材には以下のようなものがあります。
- たらの芽
- よもぎ
- 春菊
- 菜の花
- ふきのとう
- ワラビ
- タケノコ など
苦味のある食材は体を冷やす作用があるものも多いので、食べるときは加熱調理をしたり、体を温める作用のある食材を合わせて食べてくださいね。
体を温めてくれる食材には以下のようなものがあります。
- 味噌
- しょうが
- 唐辛子
- ネギ など
ビタミンたっぷり食材で栄養の流れを整える
肝臓が栄養の代謝を行うためには、ビタミン類の存在が欠かせません。特にビタミンCは消費しやすいので(なんとストレスを感じるときにも消費されるとか!)、食事だけではなくサプリメントで補うと良いでしょう。
ビタミン類をバランスよく手軽に摂るなら、季節のフルーツがぴったり。春は、いちごや柑橘類が旬を迎えます。
ただし、柑橘類は紫外線の影響を受けやすい成分が含まれているものが多いので、日中に食べて外出するときは紫外線対策をしっかり行なってくださいね。
タンパク質は肝臓の大切な栄養源
タンパク質は、肝臓で脂質と結びついてエネルギーに変換されます。また、タンパク質は骨や内臓、血液などを作るために必要不可欠な存在です。
体の中では、毎日古いタンパク質が分解され、新しいタンパク質が使われています。そのため、タンパク質は毎日欠かさず摂らなければいけない栄養素なのです。
脂質の少ない肉類や魚類、ダイエットをしているなら納豆や豆腐など植物性たんぱく質を積極的に摂取してみてください。
旬の食材は栄養たっぷり!春の旬の食材とは
特に摂取するべき、春の旬の食材をリストアップしてみました。オススメの調理法も合わせてご紹介しますね。
春の旬の食材は「なふしうい」
なふしうい?と思うかもしれませんが(笑)、オススメ食材の一文字目を並べたものです。
- な:菜の花
- ふ:ふきのとう
- し:春菊
- う:うど
- い:いちご
抗酸化作用と栄養バランスに優れた「菜の花」
菜の花にはβカロテンとビタミンCが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、ビタミンC同様に抗酸化作用で活性酸素(老化物質)を除去してくれるのです。
また、むくみを防ぐカリウムや食物繊維、鉄分もバランスよく含まれています。まさに天然のマルチサプリメントのような存在ですね。
クセのない味わいなので、サッと茹でて辛子醤油や辛子マヨで和えたり、オリーブオイルでニンニクと一緒に炒め、ペペロンチーノ風にして食べても美味しいですよ。
強い苦味は強力な解毒作用の証!「ふきのとう」
ふきのとうといえば、天ぷらが美味しいですよね。私も大人になってその美味しさに気づきました…(笑)
ふきのとうには、植物ポリフェノールが豊富に含まれており、老廃物の排出や解毒作用を促進させます。
また、抗酸化作用のあるビタミンEや、肌を健康的に保つビタミンB群も豊富に含まれており、美肌のためにもぜひ摂りたい食材です。ただし、苦味が強いため、食べ過ぎると胃腸の調子が悪くなります。程々に抑えてくださいね。
抗酸化作用たっぷりの「春菊」
春菊にはβカロテンが豊富に含まれているので、強い抗酸化作用で体内の活性酸素の除去が期待できます。
春菊といえば鍋物に入れることが多いと思いますが、シンプルに茹でておかか醤油と和えて食べるだけでも美味しいですよ。天ぷらにしても◎。
美白効果を期待したいなら「うど」
うどには、メラニンの生成を抑制するフラボノイドやケルスチン、そして抗酸化作用のあるクロロゲン酸が含まれています。春は紫外線が増加し始める季節なので、紫外線対策も必須。うどに含まれる栄養で、体の中からシミを防ぎましょう。
うどは酢味噌をたっぷり和えれば日持ちもしますし、シャキッとした食感と酸味でスッキリしますよ!
レモン以上のビタミンC量を誇る「いちご」
いちごにはレモン以上に豊富にビタミンCが含まれており、1日に7〜8粒食べるだけで1日の必要摂取量をカバーできます。ビタミンCは熱に弱いので、できるだけ生の新鮮な状態で摂取しましょう。
まとめ
春は花粉やストレスで肌が荒れやすく、肝機能が弱まるとさらに肌トラブルが増えてしまいます。スキンケアで花粉や紫外線対策を、食事によるインナーケアで肝機能をサポートし、肝臓のデトックス作用を促進させてください。
体に溜まった老廃物や毒素をスッキリ排出すれば、肌荒れもなく健康的な肌をキープできるでしょう。